Click! photo. You can see big size photo.




 日本は今、侍の時代に入った・・・などということを書くと「いいかげんにバイクのことを書け」と苦情がきそうなので今月はツーリングスポットの紹介だ。(笑)
 春になって一番に頭に浮かぶのは、やはり櫻だろう。富山市内の松川べりや、城址公園での花見もいいが、人知れず山奥でひっそりと花を咲かせている木々も、味わい深くていいものだ。
 僕のよく行くコースの一つにもそんな場所がある。立山山麓へ向かう裏道なのだが、富山市内から地鉄南富山駅前の通 りを道沿いにまっすぐ、大山町へ入ってただひたすらに道沿いに行く。雄山神社へと向う赤い橋の手前で右折、その昔、大川寺遊園地というのがあった辺りに坂道がある。そこをあがっていった突き当たりを左折し、すぐにまた左折。林を抜けると、すぐに景色が開けてくる。僕はここを勝手に「天井ケ原」と名付けている。本当の地名は他にあるのだろうが、まぁ、そんなことはいい。始めてここをバイクで通 った時、天にでも登ってきたかのような感覚を感じたのだから、それでいい。この道には古い民家がちらほらとあり、庭やあぜ道に櫻がたまにひっそりと生えていたりする。これがなんとも美しい。ひっそり、まったり春をつげている。そんなところを静かに駆け抜ける。
 しばらく行くと右手にトイレあり。(どうだ、今回はちゃんとトイレスポットもあるツーリングスポットの紹介なのだ。)用足しの後、一服することにする。時折、砂利砕石場のトラックが轟音を響かせて通 りすぎる。山に響き渡るその音は街で聞くそれとはどこか違う。バイクを置いて近くを歩いて散策する。櫻の匂いにつられるように民家への道をふらふらと登っていく。お地蔵さんだ。お賽銭を置く。こんな静かなところをバイクなんぞで走ってしまうせめてもの詫び。
 櫻に、こんにちは、さようならをしたら、立山山麓スキー場方面へ。
 最近できた巨大な橋の向こうには2車線の見通しの良いコーナーがある。営業を終了したスキー場周辺には、日曜日だというのに車も人も少ない。広い道路がただ伸びている。眼前には山肌をあらわにしだした雪山が。少しばかり心に温もり感じる。こんなときはなぜだか、さすらい漂うような人生も心地よく感じてしまう。春なのだよな。それをわびさびと言うのかどうかは知らないが、なんとなく帰路はいつも神社に立ち寄る。日頃、街にばかりいると、こういうところが愛おしくなって仕方がない。天に向かって真直ぐに伸びる樹木は何かを僕に語ってくれる。いつ来ても、それはただそこにある。ただ真直ぐに。
 春になって気温も上がり、バイクに乗るのが楽になるこの季節。街乗り派の人もちょっと山へと足を延ばしてみてはいかがだろう。きっと新鮮な空気と斬新な価値観がキミを向かえてくれるはずだ。立山山麓は何もスノボやスキーに出かけるだけの場所ではない。たまには独りで目的も何もかも捨て去ってさすらってみてはどうだろうか。
 今日もさすらい、明日もさすらい。これからはそんな輩を「さすらいのサムライダー」と呼ぶことにする。以上。 ツカツカ


近くの神社に立ち寄る。そびえたつ木々の前に佇むと、その大きさにただ包まれる。
日溜まりと遊ぶ。おもわずくしゃみも。。。
神社の中の空気はウマイ。水もウマイ。

「佐伯岩男商店」。佐伯岩男さんが 売られているのだろうか?

ほとんど、志鷹さんと佐伯さんばかりの街。
トウキョウもんだからなのか、 オレにはなぜだか不思議な感じだ。

橋から山頂へ向って走る。
I just run with my soul.....